北欧風のおしゃれな家具やインテリアが人気の「MUTUKI」。
しかし、その人気を悪用し、公式サイトを巧妙に模倣した偽サイトによる詐欺被害が報告されています。
類似サイトにご注意ください
皆様へのお知らせ:
最近、当サービスに類似した外部のウェブサイトがいくつか報告されています。これらの類似サイトは、当社とは無関係であり、不正な活動や情報の収集を行う可能性があります。
引用:MUTUKI公式サイト
このように、MUTUKI公式サイトでも注意喚起を行っています。
これらの偽サイトは、ロゴや商品画像を無断で使い、一見すると本物と見分けがつきません。
「商品を注文したのにお金だけだまし取られた」「商品が届かない」といった被害だけでなく、入力した個人情報やクレジットカード情報が抜き取られる二次被害のリスクもはらんでいます。
この記事では、MUTUKIの公式サイトと偽サイトの具体的な見分け方を徹底解説。詐欺被害を未然に防ぐための完全ガイドです。
MUTUKIの偽サイトを見分ける最重要チェックポイント

偽サイトには、巧妙に見えても必ずどこかに「ボロ」があります。
特に注意すべき5つのポイントを、それぞれ詳しく解説します。
これらの特徴を一つでも見つけたら、詐欺サイトと判断し、すぐにページを閉じてください。
正規のURLかどうか確認
最も簡単で確実な見分け方が、ブラウザのアドレスバーに表示されるURLの確認です。
偽サイトは、ユーザーを信用させるために公式サイトのURLに似せようとしますが、完全に同じものは使えません。
MUTUKI公式サイトのURLは「https://www.mutukistyle.com/」です。
上記のURLと1文字でも違えば偽サイトを強く疑いましょう。
- 公式サイトのURLを微妙に変えている:「mutuki」のスペルを少しだけ変えたり(例: mutukii-store.com)、ハイフンを追加したり(例: mutuki-jp.com)して、公式に見せかけようとする手口です。
- 無関係な単語や文字列が入っている:公式サイトとは全く関係のない単語や、ランダムな英数字の羅列がドメイン名(〇〇.comの部分)やその前後に含まれていることがあります。
- 見慣れないドメインを使っている:信頼できる企業のサイトで使われることが少ない「.xyz」「.top」「.shop」「.club」といった安価で取得しやすいドメインが使われている場合は、警戒が必要です。
「https://www.mutukistyle.com/」をブックマークに登録しておきましょう。
販売価格が常識では考えられないほど安い
「安さ」は偽サイトがユーザーを騙すための最大の武器です。
しかし、その安さには必ず裏があります。
- 異常な割引率:「全品80%OFF」「9割引セール」など、ビジネスとして成立するとは考えにくい極端な割引が表示されている場合、ほぼ間違いなく詐欺です。そもそも商品を発送するつもりがないため、このような価格設定ができるのです。
- 全ての製品がセール対象:新商品や定番の人気商品も含めて、サイト上のあらゆる商品が一律で大幅に値引きされているのも、偽サイトの典型的な特徴です。
サイト内の日本語の文章がおかしい
多くの偽サイトは海外で作られており、商品説明や案内文は機械翻訳(Google翻訳など)をそのまま使っているケースがほとんどです。
そのため、日本語として不自然な点が多く見られます。
- おかしな言い回しや誤字:「てにをは」の使い方が不自然だったり、普段使わないような漢字(例: 「国」が旧字体の「國」になっている)が混じっていたりします。「送料無料、全國送料無料」「私の注文」「ご注文へようこそ」といった表現は非常に怪しいサインです。
- 不自然な敬語やフォント:敬語の使い方が間違っていたり、文章の途中で突然フォントが変わったり(一部だけ明朝体になるなど)するのも、急いでページを量産した偽サイトによくある特徴です。
支払い方法が銀行振込(特に個人名義口座)しかない
偽サイトは、運営者の身元が特定されにくく、かつ返金手続きが困難な支払い方法しか用意していません。
- 銀行振込(前払い)のみ:支払い方法が銀行振込しか選べないサイトは、極めて危険です。特に、振込先として会社名ではなく個人名義の口座を指定された場合は、100%詐欺サイトです。日本の法人が運営する通販サイトが、振込先に個人名義の口座を指定することは通常ありえません。
- 代金引換が利用できない:商品を発送するつもりがないため、購入者と運送業者が直接やり取りする「代金引換」に対応している偽サイトはまずありません。クレジットカード決済が選択できるように見えても、実際にはエラーになったり、カード情報を抜き取ることだけが目的だったりするケースもあります。
会社概要の記載がない、または住所や電話番号がデタラメ
日本の通販サイトは、「特定商取引法」という法律により、事業者の氏名(名称)、住所、電話番号などをサイト内に明記することが義務付けられています。
偽サイトは、この「特定商取引法に基づく表記」がなかったり、内容が虚偽であったりします。
- 会社概要のページが存在しない:サイト内に「会社概要」や「特定商取引法に基づく表記」へのリンクがない、またはリンクをクリックしてもページが表示されない場合は論外です。
- 記載されている情報が虚偽:一見記載があるように見えても、よく調べるとデタラメな場合があります。
- 住所: Googleマップなどで検索すると、無関係な民家や空き地が表示される。
- 電話番号: 存在しない番号だったり、市外局番の桁数が違っていたりする。固定電話がなく、携帯電話の番号だけが記載されている場合も注意が必要です。
- メールアドレス: 会社のドメインではなく、誰でも無料で取得できるフリーメール(@gmail.com など)が連絡先になっている。
万が一、「商品が届かない」などの被害に遭ってしまったら

もし偽サイトで注文してしまい、商品が届かないなどの被害に遭った場合は、以下の機関へ速やかに相談してください。
- クレジットカード会社: クレジットカード情報を入力した場合は、すぐにカード会社へ連絡し、カードの利用を停止してもらいましょう。不正利用された請求を取り消してもらえる可能性があります。
- 金融機関: 銀行振込をしてしまった場合は、振込先の金融機関に連絡し、「組戻し」が可能か相談してください。
- 警察: 被害の証拠(サイトのURL、やり取りのメール、振込記録など)を持って、最寄りの警察署のサイバー犯罪相談窓口へ被害を届け出ましょう。
- 消費生活センター: 全国の消費生活センターや消費者ホットライン「188」でも、今後の対応について相談に乗ってもらえます。
安全なオンラインショッピングを心がけ、悪質な詐欺サイトからご自身の財産と個人情報を守りましょう。
偽サイトで注文した場合、商品は届くことはほぼないでしょう。
過去に「注文した物とはまったく違う物が届いた」という報告もありましたが、お金だけ払って商品は届かないことが大半です。
まとめ:賢く見抜いて、安全な買い物を
MUTUKIの偽サイトは、一見すると非常に巧妙に作られていますが、今回解説した「URL」「価格」「日本語」「支払い方法」「会社概要」という5つのチェックポイントを冷静に確認すれば、その多くは見抜くことができます。
特に、「ありえないほどの激安価格」には強い警戒心を持ち、「少しでも怪しい」と感じたら購入を思いとどまる勇気が、詐欺被害を防ぐ上で最も重要です。
お買い物の際は、検索結果や広告を鵜呑みにせず、ブックマークした公式サイトや信頼できる大手通販モールの正規店からアクセスする習慣をつけましょう。
正しい知識を身につけ、悪質な詐欺サイトからご自身の財産と大切な個人情報を守り、安全なオンラインショッピングを楽しんでください。
・インテリア関連の専門家として長年活動中
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