建築家が手掛ける家具ブランドとして注目を集めるTime & Style (タイムアンドスタイル)。
その魅力は、単なるデザイン性だけにとどまりません。
世界的な建築家、隈研吾氏との長期にわたる協業や、北海道・東川町の自社工場での徹底した品質管理に裏打ちされた、「永く使い続けられる道具」を生み出すブランド哲学が根底にあります。
本記事では、タイムアンドスタイルの製品が持つ本質的な「価値」に迫ります。
実際に購入を検討している方が最も気になる「評判・口コミ」、そしてブランドの世界観を体感できる店舗情報まで、徹底的に解説します。
タイムアンドスタイルが、なぜ今、日本のラグジュアリー家具の代名詞となりつつあるのか。その全貌を見ていきましょう。

世界が認めた日本の美意識:Time & Styleのブランド哲学

Time & Styleは、日本の伝統技術を現代の生活に進化させることをコンセプトに、家具、照明、テーブルウェアなど、生活の道具をデザイン・製作しています。
その哲学を世界に示すのが、トップクリエイターやブランドとの協業です。
建築家・隈研吾との協業が生み出す「環境との調和」
Time & Styleと世界的建築家の隈研吾氏のコラボレーションは、2010年に始まりました。
その発端は、隈氏がリノベーションを手掛けた根津美術館内の「NEZU CAFE」に置く椅子を共同開発したことです。
製品名となった「NCチェア」は、隈氏が追求する「環境に溶け込み、建築と調和する」という思想を体現。
一見特徴のないシンプルな椅子ですが、極限まで薄い座面と細く面取りされた脚を持ちながら、Time & Style Factoryの高度な木工技術だけで強度を確保するという、「究極のさりげない椅子」を追求しています。
さらに、隈氏の建築の特徴である、水平面を少なく多面的に構成された空間に呼応する「KAソファ」など、家具を「建築の一部」として捉える共同開発は、現代日本のデザインを象徴するプロジェクトとなっています。
イタリア・Boffi | DePadovaとのパートナーシップ
Time & Styleの品質とデザインは、ヨーロッパの最高峰にも認められています。イタリアのインテリアブランドBoffi | DePadovaとパートナーシップを結び、共同コレクション「Time & Style ēdition」をミラノ、ロンドン、パリ、ニューヨークといった世界のデザインの舞台で発表しています。
これは、世界で高い支持を得ているイタリアブランドと日本のインテリアブランドが協業し、日本のものづくりによる製品を世界へ発信する初めての試みであり、Time & Styleが持つ技術と美意識が世界基準で認められている何よりの証です。
Time & Style Factoryが支える本質的な価値

Time & Styleの製品の価値を根底で支えているのが、2008年に北海道上川郡東川町に設立されたTime & Style Factory (自社工場)の存在です。
ここでは、単に家具を製造するだけでなく、木材の調達から職人の育成、環境への配慮まで、妥協のないものづくりが実践されています。
樹齢100年の木材を活かす徹底したトレーサビリティ
Time & Style Factoryは、日本の北緯43度~45度に位置する北海道・東北の森林から、丸太を自治体や民有林オーナーから直接仕入れるという独自の調達方法を採用しています。
さらに、ここで使われるのは、通常はバイオマス燃料用になるような曲がった丸太や枝節の多い国産広葉樹(ナラ・タモ・カバなど)です。
樹齢80年〜200年の木材を積極的に購入し、その樹齢を一本一本測定することで、トレーサビリティに基づいたものづくりを実現。
森の生命を「100年先まで使い続けられるもの」へと昇華させる、サステナブルな循環を生み出しています。
伝統的な「手仕事」と「低温バイオマス乾燥」
Time & Styleの品質を語る上で欠かせないのが、工場での職人による手仕事と、乾燥方法へのこだわりです。
一般的な家具製造では効率化のために高温で木材を乾燥させますが、Time & Styleは40℃の低温バイオマス乾燥を独自に採用しています。
これは、1400年経っても緻密さを保つ法隆寺の柱から学んだ、「低温でじっくりと、熟成させる」という伝統的な工法への回帰です。
また、2020年には木工技術研究所を設立し、日本の伝統工法と道具を復活させ、技能五輪の金賞受賞者を育成するなど、若年層の技能者育成にも力を入れ、世界レベルの「ものづくりリーダー」を育てています。
耐久試験が保証する「永く使える構造」
同社の企業理念は「デザインと機能美、そして耐久と堅牢を加えた三位一体の道具を生み出すこと」です。
そのために、製品の製造過程で厳しい自社基準に基づいた耐久試験を実施しています。
例えば、チェアの耐久試験では、座面に約97kg、背面に約34kgの圧力を10万回かけ続けます。
この試験に合格することで、永久的に使い続けられる強度と安全性を担保。
製品開発には「修理ができる構造であること」や「生分解性の素材を使うこと」という3つの条件を科し、大量消費のサイクルから脱却し、真に持続可能なものづくりを追求しています。
ユーザーが語るTime & Styleの評判と口コミ

ここでは、実際に製品を使用しているユーザーからのリアルな評判・口コミをInstagramからご紹介します。
「真鍮脚」「なんとも言えない色味」などデザインへの高評価
ユーザーは、Time & Styleの製品が持つ唯一無二のディテールに強く惹かれています。
ダイニングテーブルの「チャコールグレーとブラウンを混ぜたような素敵な色味」が即決の決め手になったという声は、単なる木材の色ではない、独自の美しい塗装技術と仕上げへのこだわりが評価されていることを示します。
また、ソファの「真鍮脚にぞっこん」といった意見は、細部の素材選びやオプションの豊富さが、こだわりを持つユーザーの心を捉えている証拠です。
「長時間座っても疲れない」機能性と座り心地
デザインの美しさだけでなく、家具としての基本性能も高く評価されています。
- Instagram埋め込みコード(長時間座っても疲れない椅子に関する口コミ)
- Instagram埋め込みコード(座り心地が固めで安定しているソファに関する口コミ)
展示場で試した椅子について「長時間座っても疲れにくく、座り心地も抜群」という声は、自社工場での徹底的な研究と耐久試験が実を結んでいることを証明しています。
また、「座り心地は結構固め」「すごく重いので、簡単に動かない」という声は、ソファの構造が安定しており、ハイエンドな無垢材家具特有の揺るぎない安心感につながっています。
名作家具と調和するデザインの汎用性
ユーザーは、Time & Styleの製品を他の名作家具と組み合わせて楽しんでいます。
柳宗理のバタフライスツールといった日本の名作家具とTime & Styleのソファを違和感なく組み合わせているユーザーが多いことは、Time & Styleのデザインが、流行に左右されない普遍的な美しさと、和のモダンデザインを継承していることの裏付けと言えるでしょう。
Time & Styleの店舗(ショールーム)情報と購入方法

Time & Styleは、国内外に直営店を展開し、ブランドが創り出す上質な世界観を体感できる空間を提供しています。
国内主要ショールーム (東京・大阪)
国内の主要な店舗を訪問することで、製品の質感、座り心地、そして空間との調和を確認できます。
- Time & Style Atmosphere (南青山):根津美術館の庭園を借景にした、一貫したコンセプトを体現する旗艦店です。イタリアのBoffi | DePadovaとのコレクション「Time & Style ēdition」の日本拠点でもあります。
- Time & Style Midtown (東京ミッドタウン):インテリアプロダクトと日本の伝統美である盆栽、現代美術作品などを組み合わせ、新しいインテリア空間を提案しています。
- Time & Style Osaka (大阪・南船場):西日本エリアの拠点として、一般からプロフェッショナルまで幅広く対応するショールームです。
グローバルな展開
オランダ・アムステルダムやイタリア・ミラノにも大規模なショールームを構えており、日本のブランドとして世界的に高い評価を得ていることがわかります。
購入とメンテナンス体制
Time & Styleの製品は、直営店や公式オンラインストアでの購入が基本です。
自社工場での一貫生産体制により、購入後の修理やメンテナンスもスムーズに行うことが可能です。
「修理ができる構造」を開発条件にしているため、安心して長く愛用できる体制が整っています。
まとめ:Time & Styleは「本質」を求める人へ
Time & Styleは、単なる家具ブランドではなく、建築家 隈研吾氏の哲学、北海道東川町の職人技術、そして環境への深い配慮が三位一体となった、日本のものづくりの「本質的な価値」を体現しています。
今回ご紹介したように、「なんとも言えない素敵な色味」や「長時間座っても疲れない」といった具体的な評判と店舗情報は、この揺るぎない品質に裏付けられています。
永く人生を共にできる、真に上質な家具を探している方は、まずはショールームを訪れ、その重厚な安定感と繊細なディテールを体感してみてはいかがでしょうか。

・インテリア関連の専門家として長年活動中
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