SHEIN(シーイン)は本当に安いですよね。
「それにしてもなぜこんなに安いの?」と不思議に思ったことはないでしょうか?
この記事ではSHEINがなぜ洋服を安く販売できるのか、その理由をご紹介します。
Contents
【なぜ?】SHEINが安い理由
- 最先端テクノロジーで余剰在庫のリスクを低減
- 販売状況を常時モニタリングし必要な分だけ再生産
- 企画・生産・販売を短期化
最先端テクノロジーで余剰在庫のリスクを低減
SHEINは最先端テクノロジーを駆使し、ロボットを活用したスマートファクトリーやAIを活用したトレンド分析を行っています。
それにより、
- 豊富なデザインの少量生産が可能
- 毎日6,000点の新商品の発売
- 常時60万点以上の商品展開
を可能としています。
少量生産で余剰在庫のリスクが軽減したため、低価格での提供を実現しています。
販売状況を常時モニタリングし必要な分だけ再生産
一般的なアパレル企業は、過去の実績や市場調査によって在庫を決めますが、生産量を誤るとニーズより低ければ在庫が切れ、ニーズより多ければ余剰在庫を抱えることになります。
在庫切れでの機会損失や余剰在庫の損失をカバーするために、どうしても販売価格を高く設定しなければならなくなります。
SHEINは最先端テクノロジーを活用、常時販売状況をモニタリングしています。
モニタリングにより再生産の量やタイミングを計算し、必要な分を必要なタイミングで再生産する最適化を実現しています。
これにより在庫の滞留や在庫切れを最低限に抑えられ、低価格での販売を可能としています。
企画・生産・販売を短期化
一般的なアパレル企業はユーザーの手に商品が渡るまで、2ヶ月〜3ヶ月は必要になってきます。
- 商品を企画する
- 海外で生産する
- 日本に運送(船)
- 日本到着後に倉庫に移動
- ネット通販または店舗で販売
- ユーザー(消費者)の手に渡る
これでは時間がかかりすぎるため、SHEINは工場付近のメガ付近から世界中のユーザーに直接お届けしています。
商品企画からお届けまでを2〜3週間と超短期化し、コストカットすることで低価格での販売を実現しています。
SHEINが安すぎることに対する問題点
SHEINが安すぎることで、縫製労働者の労働環境が問題を取り上げるメディアがあります。
ある中国のジャーナリストは、SHEINの下請け工場に潜入取材を行い、縫製労働者たちの置かれている労働環境を明らかにしました。
取材によると、ある工場では労働者たちは頻繁に変わるデザインに対応するため、契約書もなしで1日に12時間、月に1日しか休みをもらえずに働かされています。 pic.twitter.com/4Kutm0VSGZ— Clean Clothes Campaign日本公式アカウント (@cleanclothesjp) June 24, 2022
このような労働者の多くが貧しい農村地域から出稼ぎ目的でやってきた「移民労働者」です。
彼ら彼女らは家族を養う必要があるため、処遇が悪くても逃げられない状況にあります。
SHEINの下請け工場はその窮状を利用して、労働者たちを工場に縛り付けているのです。
(写真:22:30に帰路に着く労働者) pic.twitter.com/zGiSumZvt0— Clean Clothes Campaign日本公式アカウント (@cleanclothesjp) June 24, 2022
このような批判が国際的に高まっていることを背景に、今年に入りSHEINは内部調査を行いました。
その結果、83%の縫製工場で何らかの問題が発生していることがわかりました。
火災への対策が適切に行われていないサプライヤーが27%に上り、労働時間に違反があった工場も14%を占めました。 pic.twitter.com/RcISb9Oqif— Clean Clothes Campaign日本公式アカウント (@cleanclothesjp) June 24, 2022
工場で発生してい問題が、SHEINがサプライヤーに押し付けている厳しいノルマによってもたらされているのは明らかです。
しかしSHEINは「すべてのサプライヤーに厳格な行動規範を施行している」と主張し、工場に全責任を押し付けることで責任を逃れようとしています。 pic.twitter.com/eALWtZdr8o— Clean Clothes Campaign日本公式アカウント (@cleanclothesjp) June 24, 2022
ただし、SHEINも「賃金について事実と異なる報道」「調査を進めている」とコメントしています。
SHEINコミュニティの皆様へ pic.twitter.com/MlCZN3cOZ1
— SHEIN JAPAN (@SHEIN_Japan) November 22, 2022
まとめ
- 最先端テクノロジーで余剰在庫リスクを抑え安く販売
- 必要な分だけを再生産し安く販売
- 企画から販売までの短期化し安く販売